さがしもの

一人の女の子が落し物をしました

だけど彼女は落としたものがわかりません
いったい何を落としたのか。。。

彼女は落し物をさがす旅にでました

しばらく歩くとうさぎさんに出会いました

女の子は
「うさぎさん　落としものをしりませんか？」
とたずねました
うさぎさんは
「何を落としたんだい？」
と女の子にたずねました

「それがわからないの・・・」

「ふぅむ。。それでは答えられないよ。何を落としたか思い出してからもう一度おいで。一緒に探してあげるから」
といってうさぎさんは走り去ってしまいました。

女の子は再び歩き出し始めました

しばらくると今度は池のほとりであひるさんに会いました
女の子は
「あひるさん　落としものをしりませんか？」
とたずねました
あひるさんは
「何を落としたんだい？」
と女の子にたずねました

「それがわからないの・・・」

「ふぅむ。。それでは答えられないよ。何を落としたか思い出してからもう一度おいで。一緒に探してあげるから」
といってあひるさんは向こう岸へ言ってしまいました。

また女の子は歩き始めました
すると目の前に川があります

女の子はお魚さんに尋ねました
女の子は
「お魚さん　落としものをしりませんか？」
とたずねました
お魚さんは
「何を落としたんだい？」
と女の子にたずねました

「それがわからないの・・・」

「ふぅむ。。それでは答えられないよ。何を落としたか思い出してからもう一度おいで。一緒に探してあげるから」
といってお魚さんは川上に泳いでいってしまいました。

女の子はまた歩き始めました

しばらく歩くと一軒の家をみつけました。
女の子はドアをノックしました。

トントン

ドアが開くとやさしそうなおばあさんが出てきました

「おや。どうしたんだね？」
「落し物をさがしてるの？」

「おや。。どんなものだね？」
「それが・・・わからないの・・」

と女の子はとうとう泣き出してしまいました。

「こまったねぇ。。」
とおばあさんは困り果てたように女の子を家の中にいれました。

「いったい何をおとしたんだろうねぇ？」
「・・・・・」

女の子は考えました
すると四葉のクローバーが目に止まりました

「あ！あれです！」
と女の子は指を刺しました

「これかい？これだったら、はい、どうぞ。」
とおばあさんはやさしくクローバーを渡してくれました

「ありがとう！」
と女の子は喜んで家に帰ろうとしましたが、よくみるとそれは自分の探していたクローバーではありません

「おばあさん。。ごめんなさい。。コレ私のじゃない・・」
女の子はおばあさんにクローバーを返しました。

おばあさんは黙ってそのクローバーを元にもどしました

「ありがとう、私もう一度さがしてみます」
と女の子は笑顔でおばあさんに笑いかけ言いました
「そうかい　がんばりなさい。見つからなかったらまたもどっておいで」
おばあさんはやさしく女の子を見送りました

女の子は自分の探し物を探して再び旅にでました
みんなのやさしさを胸にいれて。。